四国円性器

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第5日目 


第4日目(5) 四万十編 ついに源流へ


15:30 今後の予定

さて、ここでちょっと今日の予定を再確認しよう。



正直、ムリな気がしてきたよね^^

どうみても源流で19:30のペース

もう寄り道は許されないわ
野宿でもいいつったけどやっぱりちゃんと泊まりたいし、
夕ご飯にもわざわざオプション追加してるしね

というわけで


道の駅 あぐり窪川



場所はここ


はい
全然進んでません

でもちょっと待ってほしい
ここに寄ったのはわけがある

ちょっと窪川付近の拡大地図を見てみよう


この地図で基本的な方針はわかるよね

この国道、結構幹線道路でトラックとかダンプもビュンビュン走ってるから
車とめて戻るわけにもいかんし、路駐して地図を確認するわけにもいかないので、
基本的には地図を見て記憶して走る。

初めての土地でこれをやるには、
天性の方向感覚と、瞬間的な記憶力、
細かい標識も見落とさない注意力、そして、とっさの決断力が必要。

素人はカーナビでもつけるんだな!


で、さらに拡大図を見てみよう


下から来ると、
基本的にはA点で左に曲がるか、B点で左に曲がるかだ。

だがA点はぼーっとしてたら過ぎちゃった。
ていうか交差点小さすぎて見逃したって感じ。

あらあらどうしましょう

だがA点を逃したので、
B点で曲がるしかないのだが、B点をよく見ると、国道からは直接曲がれなくて、ちょっとややこしい。
そこで地図を覚えてア、イ、ウのいずれかで横道に入り、B点を目指すのだが…

アはなんか曲がれなかった。
イは曲がるかどうか逡巡して曲がらなかった

しかたなくウで曲がる。

結局走ったルート↓


あれ?どこで曲がるのかな?ここかな?
ちがうかな?えーと?
いや、ちがうな、幹線道路の交差点はもっとこう、ばぁーーーーって曲がるもんな

とか思ってオロオロしてたらうっかりB点でも曲がり損ねた。
だって交差点がすんげえちっさいんだもん

どのぐらいちっさいか証拠を見せようと思って
ストリートビューを見たけど、当然エリア外だった。

これはしかたがない

そこですぐにプランBに移行
なんという素早い決断力

なにしろ我々にはあまり時間がないのだから、
道を間違ったり悪路に迷い込んで時間をつぶすわけにはいかない。

素早く決断して素早く実行する。

そんでもって道沿いにあったのがこのあぐり窪川というわけだ。
あぐりって言うぐらいだから農産物を売っている。



ここの名物は「豚まん」。

なにしろ「あぐり窪川」でぐぐると、
『「あぐり窪川 豚まん」でもぐぐってみろよw』とグーグル先生におススメされるレベル。


だがしかし!
今日は朝から、四万十川の鮎を腹いっぱい食べるつもりでほかには何も食べていないので
いまさら豚まんごときで妥協するわけにはいかない!
スルースルー!





そこで、四万十川のミネラルウォーターやらゆず飲料やら川のりやらお土産いっぱい買った!!



写真の一番最後の「かつお生節」ってのは初めて見た。
なんかネコの餌みたいだし、ネコの餌みたいな臭いだったからどうなの?って思ったけど食ったら旨かった!!

ゆず系のドリンクの美味さは異常
ゆずジュース大好き

ここらへんのアイテムは一部の人々に送りつけたはず。
もう何年も前だし覚えてないかも知らんけどね

そうこうしてたら16:00だった!



16:00 その後のことを話そう

さらなるショートカットを提案。
「七子峠」を経由して移動距離を短縮。

いつか四万十沿いルートをもう一回コンプリートしないとね。

七子峠ってさ

「ななこ峠」って言うと何か萌え的な気配がするやんか?
「ななこ☆峠」みたいなさ 嫁にしてもいいかなってレベル

でも「七子峠」っていうと、その昔生まれたばかりの赤子をここで・・・みたいな
猟奇的なおっかないエピソードが出てきそうやね


どうでもいいけど、さっきの窪川なんだけど、
俺が行った頃は窪川町、大正町、十和村だったのに、今は例によって合併して
四万十町つうんだって!!

ひどいよね

中村市も四万十市なのに、その隣に四万十町だぜ

おまえら喧嘩すんなよって感じだよね

隣に同じ名前の町があるとか釧路市民でもびっくりだわ


日本には昔から「国」があって、
正式に制度として定められたのは平安時代とかの律令によってだけど、
とにかく「土佐国」とか「阿波国」があって、それは当時の実際の風土に基づいていたんだろう。
だからこそ、「陸奥国」とかは今の東北地方全体ぐらいアホばかでかいけど、
当時の世界観からすると国としての総合力は大和とか山城とか今の都道府県の半分の広さと同格だった

で、その国の下に「郡」があって、郡の下に個々の里がある。
今でいう「市町村」の概念はない。
郡は明らかに当時の生活風土に根ざして設定されていて、
郡内の里と里は実際に足で歩いて行き来できるレベルだった。



逆に言うと他所の郡てのは外国。山こえるレベル。

それなのに、ただ単に25万分の1の地図で見ると隣接してるからって、
別の群に属する「町」と「町」を合併させるとかセンスないし、
それによって今まで行き来のないところに道路作るとかアホすぎる

今となっては小泉がやった改革はほとんど全部悪い結果をもたらしつつあると実証され始めてるんだから
市町村の合併も全部戻して細分化するべき

そのほうが公文書とかコストも余計にかかるから景気対策になるんじゃね
なによりそのほうがロマンがある

そんなこんなで「七子峠」から「大小権現山」を越え、旧大野見村に。


なに、さっきから地図ばっかりで写真がなくてウゼエ?

それはだな
一応当時の俺なりに時間がなくて焦り始めて悠長に写真撮ってばかりもいられないってのと、
この国道はガチ幹線でマジでダンプとかが光速で走ってるから車とめて写真撮れないって言う
事情があるんだ勘弁してくれ


とりあえず拾ってきた大野見村画像


うんまさにこんな感じ
四万十川源流が近づいてきた感じがするよね

川はずいぶんかわいくいかにも上流って雰囲気が強くなったけど、
なんていうか上流のくせに流れは緩やかでなんかちょっと不思議な感じというか
特別な感じ

川が緩やかなぶんだけ時間ものんびり流れてそう
平和としかいいようがない

門限さえなければ間違いなく川遊びするレベル

そうやって緑深い道をくねくねと走っていく。
今までに何度か越えた山奥の峠国道みたいにグングン登っていくわけでもないし、
深い谷があるわけでもなくて、
上の写真見たいな平和な谷を走ってく感じ。


一瞬、国道197号、通称「行くな」国道を横切る。
「行くな」のわけはもうわかるよね・・・


そして「船戸」地区へ。



16:30 船戸

こんな山奥なのに「船戸」っておかしいよね
って思うけど、川の様子を見ると、ここまで船で来れるって感じがわかるよね

ていうか昔は道なんて整備されてないからむしろ船で来たんだろうね

ここまで遡ってくると、四万十川はこんな感じになってます
まさに源流の里って感じ


もう「うちの裏の川」状態。
でもやっぱり流れはすごく緩い。

普通、河口であれだけでかい川ってさ、このぐらい細いとこまで上流だと急流になってるじゃない。
なんか不思議な感じ

夕方が近づき、薄暗くなる山間の里の、緑がきれいな田のなかをくねくねと走っていきます。




ふりかえるとこんな感じ。
たまらんよね。

こういうところで幼馴染の女の子と生まれ育ってみたい


8月の初旬だから、16時台っていったらまだ全然明るいけど、
さすがに山の中だからもうこんな感じ。

もうすぐ日が陰る。



薪。



やがて最後の民家がなくなり・・・


分岐点へ。


ここから徒歩ります。

歩くこと20分ぐらい。

教訓としてはビーチサンダルはやめた方がいい。
なぜなら歩きにくい。

そして・・・




源流到着!!

写真は拾いものだけどね。
自分で撮ったやつ全部ピンボケだったし。

こっから先にも行けば行けそうだったけど、
びびって行かなかった!!ごめん!!!

日暮れるし、ちょっと怖いし、遭難したら恥ずかしいもん!!
たっぷり水汲んで小走りで退散した!!!!



17:00 山越え

また地図を見てみましょう。

もう17時だし、「四国カルスト」と「久万高原」は諦めます。
また今度。

そして赤い………が新ルート。
残り2時間。

「あぐり窪川」から「源流」まで1時間で行っていることを考えれば余裕じゃね?

って地図だけ見ると思うかも。
でも、こっから少なくとも2つの山越えと1つの山登り(石鎚山スカイライン)がある。

与作酷道で山越えをした、「沈下橋」→「若井大橋」は、多少の道草をしたとはいえ、
2時間以上を要している。
曲がりなりにも国道だけを通ってだ。

そして今から越えるのは・・・

これ。
もう道路が二重線じゃない。

ちょっと不安もあるけど行くしかないレベル。




このぐらい楽勝だよね
高速道路とは言わないけど、
車の走った跡もあるし、そもそもわざわざ砂利敷き。
整備されているレベル。

整備されているということはつまり、
通れるということ。


こんな感じさ ←mpgだから右クリックで保存とかして見るとかとかするといいよ おれのIEは普通にクリックすると落ちる



ダート道をぐんぐん登ると、少し視界が開ける。
気がつくとずいぶん登ってきたぽい。

8月頭の5時台なんてまだ昼だよね!

ちょっとカーブ曲がって山の陰に入ると

こんな感じ。



もちろん人の気配などないけど、
何がいいってさ、内地だとヒグマの心配ないのがいいよね
どんだけ山奥ぶらぶらしても、大型肉食獣の心配がない

最悪でもツキノワグマwwww 主食は山芋(笑) 最大級で体長1hyde(笑)
素手で格闘して倒せるレベルwwwww

ヒグマ 主食は肉 最大級で体長3メートル
一撃で体が3つにちぎれるレベルwwww


分かれ道があって、別れた方を行くと「大モミ」があるらしいんだけど、
ちょっとマジで門限的な意味でやばいのでまた今度来るわ

そのかわり

峠付近で石ころ採取
なんていうか、山の上の方の石は手で簡単にボロボロと崩せるよね
よくわからんけどものすごい圧力かかって石として固まる作用を受けていないってことなのかな

というわけで峠越え


地図の等高線見てもらうとわかると思うけど、
実は結構ラクチンだった。

勾配もそんなに急なところはないし、落ちると死ぬような奈落の谷が迫ってるわけでもない。
ゼロの使い魔の方がよっぽどエロゲってレベル。

ほどなく国道に合流。
ま、国道って言っても「酷道の王・439号線」だけどね

この時点で18:00。

あと1時間で


こんだけ行かないといけない。
しかも最後の10キロはガチの山登り。


しかも途中で道間違えた

さすがに国道33号は二桁国道だけあって、やっぱり大型トラックが連なってる。
走りながら地図を確認できないので、
とにかく「なんとか大橋で右、なんとか大橋で右」って思ってて、
中津大橋って出てきたから迷わず右折、
グングン登っていく大パノラマを「おおーーーっ」と見ていたら突然ものすごいやばい深い谷と森

な、なにかおかしいぞと気づいたのはさすがといったところだ。

が・・・痛恨のタイムロス。

































































というわけでちょっと本気出した
18:55 石鎚山上に到着です。はい。

結局四万十川の鮎食べてない!
ていうか朝から何も食べてない!!!

お腹すいたよ!!!!!!



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