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さて、ここでちょっと今日の予定を再確認しよう。
足摺岬を出発し、今日の宿泊地は四国最高峰の石鎚山。
途中、四万十源流の旅、四国カルスト、久万高原などがメインスポットだ。
地図を見れば明らかだが、現時点では全体の行程の5分の1強といったところ。
時刻は13:00。
・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・。
これ無理じゃね???
念のためでかい地図でも確認しよう。
これはいかにもムリな気がするよね
いや、ただ走るだけなら楽勝だろうけど
今までみたいなペースでのんびりあちこち寄り道したり遊んだりしてたら無理だわ
これは少し行程を見直さないとダメかもわからんね
そこでとりあえず
当初の想定になかった沈下橋&川遊びで四万十川は思ったより楽しんだと判断し、
中流を少しショートカットすることにした。
十川あたりの渓谷ぽいあたりはまた次に行くことにしよう。
そこでいったん少し戻り、改めて「国道439号線」に入ることにする。
国道439号と言っても、四国の国道はあてにならない。
そのことは先日、身をもって体験したわけなので、地図で国道と書いてあるからと言っても
頭で想像するような快走路とは期待できない。
ひょっとすると地図上の距離は大幅に短縮できても、
ものすごい悪路だったり、
通れなかったりするかもしれないので、結局かえって時間がかかってしまうかもしれないリスクがある。
したがってあまりうろうろ寄り道していると、宿泊地にはたどり着けないかもしれない。
というのも、宿泊先の石鎚山には予約の電話をした際に、このようにくぎゅを刺されているのだ。
「うちに来るまでは石鎚山専用道路を登る以外の道はないけど、
入口ゲート7時に閉鎖するわよ、わかった?このバカチワワ!」
(※2005年当時は釘の概念もバカチワワの概念もありませんでした)
ちなみに出口も8時に閉鎖だそうです。
つまり、あと5時間半ほどでそこまでたどり着く必要があります。
想定移動距離は150キロほどですが、北海道見たいに、「なんだ、一時間半あれば楽勝じゃん」というわけにはいきません。
普通の国道で平均時速50キロとして、3時間。
しかし明らかにいくつか峠越えがあり、なおかつ非国道も通るので、
かなり甘甘で見つもって平均時速40キロだと4時間。
現実的に平均時速30キロの場合5時間です。
この場合、ノンストップで走って行ってもぴったりぐらい。
もし2日目の国道193号の状況みたいになると、平均時速30キロも怪しいです。
しかもノンストップはあり得ません。
絶対寄り道しまくります。
道端の家とかジロジロ見ます。
これは結構大胆にショートカットが必要なうえ、
悪路を選択できないというギャンブル的要素も入ってきそう。
今回、ショートカットに選んだ国道439号線は、杓子峠というのを越えて大正町に抜けます。
上の地図では、なんかこう、シュロッっと抜ける普通の国道のように見えますが、それは縮尺マジックです。
ちょっと峠付近の縮尺をあげてみると・・・
素敵な等高線とくねくねロードが現れました。
片魚とか住次郎とか、不思議地名でwkwkするよね 「かたうお」「じゅうじろう」って読むみたい。
まあともかく、この439号線を行って道程を短縮しようと思います。
スイスイ行けるといいな!(^^)
結論:2009年2月の時点で、この「杓子峠」でぐぐると、
ニコニコ動画の酷道シリーズの『走ってみた』が一番上に来ます。
「493号」でぐぐると「四国の酷道のエース」「キングオブ酷道」って文字が踊ります。
悪路マニアが訪れたい道ナンバーワンだそうです。
そういうことです。
でも2005年当時はぐぐってなかったんです。
単に近道だから選んだだけなんです。
さて、その439号線に入って10分もするとこんな感じです。
右
左
ガツガツ山に入っていく感じ。
この左右の山の名前なんだけど、
「○○山」は普通なんだけど、
他が「○が峰」「○塔」「○○境」「○ガ森」とか、不思議命名!
北海道の山なんて「○○山」「○○岳」「○○ヌプリ」みたいにごくごく平凡な命名しかないから、
やっぱ内地の歴史が長いところは言葉遣いのセンスがカッコ良すぎる
「高畑」なんてなんだよ 山の名前なのかどうかもわかんないレベル
ところで、これはさっき知ったことなんだけど、
この国道439号、四国の中でも山奥ばっかり走るから『与作国道』っていうんだって・・
与作・・・439・・・
昨日のサニーロードと言い高知県民の道路へのネーミングセンスのだらしなさは異常
ちなみに「木こり」は差別用語です
国道の標識がなければ、誰も国道だとは思いませんよね
左右とも自然崖だしw
たぶん四国には昔から道路厨議員とかいないんだろうね
こんな道をフンフン走ります。
タイムリミットとか正直気にしてませーーん
だってたのしいんだもーん
たどり着けなくて野宿でも全然オッケーでーーーす
翠の杉のトンネル。
花粉の季節は通行止めになるレベルだよね
ガードレール無いの当たり前でーす
路肩?何それ食えるの?
たまーに国道の標識があるので、
「ああ、一応道間違えてはいないんだ」とホッとするレベル
標識によると「蕨谷」
つまりこのへんです
地図と写真を見比べると、
なるほどこの地図が実際はこんな状態なのかというのがお分かりいただけると思います。
狭い道で奈路って地名センスありすぎだろって思ったけど
前にも同じ話をした気がする
喜四郎谷とかいちいち気になる名前だよね
交通量が少ないのか、普通に路面の中央に苔が生えてたり、
そのうえガードレールが無くて、
そのうえ路肩は土草で、
そのうえ崖下は100メートルはあって、
雨の日に苔でスリップして崖下に落ちてもたぶん誰にも知られないレベル
全て自己責任ですよね
ずいぶん登ってきたなあと振り返るとこんな感じ。
峠です。
なんでも、山的には「杓子」という地名は割とあちこちにあって、
「山崩れ的な場所」のことを「シャクシ」という言い方があるらしいです。
よく「ガレ場」って言うけど、それのもっと山男的な表現みたいなイメージ。
まあ、さすがにもうこのぐらいの悪路では四国では当たり前なんだね、
という風に思ったので驚きはもうありませんが、
びびりはあります。
だって80センチハンドル操作過ったら落ちて死ぬもん。
峠を越えると、北斜面。
真夏の14時台でも、日陰になる場所もあります。
くねくねと道が曲がるたびに日当たりの条件がガラっと変わり、
杉の表面に苔がびっしりだったりそうでなかったりします。
エンジンブレーキをブンブン吼えさせながら坂道を駆け降りると
国道381号に合流。
こちらは普通にガチ整備された国道らしい国道でした。
ショートカット・・・・成功・・・かな・・・・・?
国道と合流する地点には道の駅が。
割と質素な道の駅です。
とりあえず、夏ミカンを1袋買いました。
形が悪くて出荷ベースに乗らないやつで、一袋100円。
味は変わらないからお得。
ていうかでかい
さて、朝食以降何も食べていないわけですが、
今日は四万十川の鮎を食べまくろうと思ってたんだけど
残念ながらこの道の駅にはありませんでした。
この道の駅の裏手には四万十川が流れていて、川原まで降りることができます。
さっき川遊びしたゆったりとした流れとはうって変わって、
すっかり渓流になっていました。
渓流って便利だよね。
適当に構えて適当に撮っても絵になる。
もちろん魚もいます。
美味しそう・・・
周りにあるのももう石って言うより岩。
さすがに岩は持ち帰れないので、岩のカケラを何個か持ち帰りました。
さあ、次はしばらくこの渓流と付き合いながら窪川へ向かいます。