速瀬水月(俺の嫁)との旅行記


←7月13日へ

夜が明けた。
朝風呂に入り、
朝ごはん(バイキング)を食べて、風呂に入り、
部屋に戻って寝る。
旅はいいのう。

10時のチェックアウトが近づいたので、
水月のお姉さんの呼ぶ声で起床。

水月「おはよう!記念マン!
   昨日は山梨半分ぐらい塗りつぶしたみたいだけど、
   今日はどこにいくの?」

俺「うん。せっかくだから、恵林寺に行ってみたいな。
  武田一族の菩提寺だし、
  いろいろ文化財もありそう。」

水月「えり・・・恵林寺?
   聞いたことないけど、フロントの脇に、
   観光案内所の出張所があったわよ。」


俺「へぇ。
  そこで行き方聞いてみようか。」

水月「生き方?」

俺「やだなあ水月。俺は自分の生き方に迷いなんてないよ。」

水月「あ、そう…」


二人でチェックアウトを済ませ、
観光案内所の出張所のところへ行くと、
いかにもボランティア風の女性がいた。

俺「―というわけで、恵林寺への行き方教えてくれる?]

  ガイド「どぉもぉ〜彼氏〜?恵林寺は遠いわよ〜。
    そんなことより、宝石庭園オススメ〜
    ここから歩いて5分だし、
    宝石で作った日本庭園がすごいわよぉ〜」

 

俺「いや、そんなのはどうでもいいや。
  日本庭園には普通宝石使わないし、
  お寺の侘びた庭園のほうがいいな。」

  ガイド「い〜じゃん、もお。
    このホテル出て最初の交差点を右に行って、
    最初の信号を右〜。
    この紙に受付書いておいたから、これ見せれば割引だからぁ〜
    ホテルで聞いてきたって言ってねぇ〜」
 

ガイドはそう言って、無理やりチラシを押し付けた。

俺「(字、下手だなぁ)・・・・。」

水月「今の人、必死だったわね〜」

俺「宝石敷き詰めて『日本庭園』とか頭イかれてるよな。」

水月「盆地だし、蒸し暑いからしょうがないわよ。」

俺「ああ、山梨県民が残念なのは、
  地名のつけ方でも明らかだからね。」

水月「で、どうするの?
    さっきの人の誘いに乗ってみるの?」


俺「いや、やめておくよ。
  変なルートに迷い込んでもいやだし。」


水月「記念マンにしては賢明な選択ね。」

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