速瀬水月(俺の嫁)との旅行記
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―というわけで、温泉の最寄り駅へ移動―

水月「わあ、なんだ、私、ここ聞いたことあるわよ。
有名なところじゃない。いしわ温泉。
俺「“いさわ”だよ、水月。」

水月「あそこのジャスコで物資補給するわよ!
俺「山梨は今、桃が旬なんだってさ
桃買おうよ、桃。
水月「あたしスルメー!

水月「駅からすぐだったわね。
もう夜遅いから道に迷ったらどうしようって思ったけど。
俺「おれがいる限り、道に迷うってことはないよ思うよ。
水月「人生の道に迷ってるくせに・・・
俺「あらあら、ここはどこかしら? ってか
やかましいわ!

水月「きゃーー
やっぱ畳のお部屋っていいわねー
落ち着くわよねー!
俺「そうだね!
水月、一っ風呂あびて、夕ご飯食べに行こう!
水月「了解!

俺「水月、お風呂場で水着はよくないと思うよ。
水月「だってしょうがないじゃない。ここ男湯だし。
俺「さ、ごはん食べるよ!
水月「お腹へったー!

水月「ご飯ーーーー!
あれ?
俺「どうしたの?水月?
水月「ねえ、記念マン、ここ、山梨だよね?
俺「山梨だね。
水月「山梨って、海、あるの?
俺「山梨には海、ないね。
水月「じゃあなんで、食事が
・お刺身 ・イカとタコのしゃぶしゃぶ ・海老の天ぷら
なの?????
俺「あー。
これ、山梨県民の悪いとこだよね。
なぜか観光客に鮮度の落ちた海の幸出すの。
普通にキノコとか山菜とかでいいのにね。
その点、長野県民はわかってるよね。
平気で客にイナゴ出すしね。
水月「もー!
山梨といえばあれでしょ!あれ!

俺「はい!追加で頼んだよ!!
あれってこれでしょ!
水月「そう!!これよ!!これ!
やっぱ山梨だわー!
山梨に来てこれ食べるとさ、ほーっとするわよね!
ね!
俺「ほうとだね!」
水月「え?」
俺「いや、だから『本当だね』って・・・」
―ほうとうをお腹いっぱい食べたあと、
もう一度温泉に入った。―

水月「ねえ、記念マン?
もう寝たの?
俺「・・・・・。」
水月「ふふっ。
おやすみ、記念マン。
明日はどこに行こうかしらね。」
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